お面妖狐
口から流れる血を服の裾でふき、刀を構える。
こんな痛い思いしたのは初めてかな。
キンッ シュッ ギギッ
『うぐっ…!!!』
【血がいっぱい出てるけど大丈夫なのか〜?】
『うるっ…さい…!!!』
本当は大丈夫じゃない。
血がこのまま出つづけてると私は、死…、か。
最後の手段だ。
男から離れて、3年前の大きな狐の姿になる。
【お、おいおい…。こんなの聞いてねぇ…!!!】
『死ね』
少しグロイけど、男を食いちぎった。
シュッ
『ゴホッゴホッ…』
ヤバい。私、ここで終わりだ…。
元に戻ると、私はすぐに意識を手放した。