お面妖狐
変化







「熱は下がりましたね」


『…そうですか』





熱は下がっても傷が治らないと…。


2ヶ月はこのままかも…。





「そういえば、あの赤い液体のビン、飲んでもいいんですか?」


『え?あ、深い傷をおったときだけに
お願いします』


「わかりました。でも、3年もたってるんですけど…」





3年って、いいのかな…?


ダメっぽいよね…?





『全部持ってきてくれませんか?
いれかえます』





血も回復してきたし。





「わかりました。待っててください」





私の刀…、あったあった。よかった。


壁にかけて置いてあった自分の刀を取り、鞘から少しぬく。





「持ってきましたよ。…刀ですか?」


『い、いや、これは関係ないです。
私の刀を長く手放してたから…』


「そうなんですか。
手放したくない大切な刀なんですね」


『はい。…一度2年くらい手放してましたけど、ある人が大切に持っててくれたからまた手元に戻ってきてくれたんです』

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