お面妖狐
記憶
『うっ…』
身体に痛みを感じ、目を開けた。
すると、目の前に飛び込んできたのは狐の顔。
目を閉じてスヤスヤと眠っいる。
毛は茶色で、さっきの総司だ。
私には、異変はない?
や、やっぱりね!自分の血だもん!
でも、傷は治ってないか…。
自分の血だもんね…。
「…ぁれ…?」
総司が目を覚ました。
「…」
『…』
そうだった…。真ん前にいるんだった…。
総司は目を見開いて固まっている。
『あ…えっと…。か、帰ろう』