お面妖狐




私、本当に行っていいのかな…。



仲間を斬って、恨まれてるはず。






『ねぇ。つれてっていいの?私、君たちの仲間を半殺ししたんだよ?』


「いいんだいいんだ。総司がお礼を言いたいっていってんだよ。土方さんにばれたら終わりだけどな」






土方さん??

怖い人なのかな?





「ほら。ここだ。俺達は、新撰組っていう京を守ってる組なんだ。
町のみんなには恐れられてるがな」






そりゃあそうだ。なんとなくわかる。






「気配けせよ?足音なくせよ?」






どれだけ怖いんだか。


べつに見つかってもこのチビにつれてこられたと言えばいいんだし。




ギシッ






「!!やべっ」






なにやってんだか。




後ろから気配がする。

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