お面妖狐
「白夜さんは女性ですのに…。
背中にこんな大きな傷跡を残すなんて…」
総司がサラシを巻き終わったのを確認すると、服を着直した。
『大丈夫ですよ。
服で隠れてますし。
見えませんよ』
「それはそうですけど…」
ずっと背中見られてるとなんか恥ずかしいんだけどなぁ…。
『そ、総司?背中ずっと見られてると恥ずかしいんだけど…』
「へ?あ、すいません。
次腕出してください」
『はい』
全身傷だらけで見れば見るほど痛々しい姿だ。
「あの変な奴らは鬼ですよね」
『そうです。そいつらが何やら計画を始めようとしていたので、止めたらこうなりました。全滅させましたけど』
「その計画って?」
『新撰組を消す。だって』
「新撰組を…?!!」
新撰組には強い人はいるけど妖怪を殺せる刀を持っていない。
だから、私が止めないといけなかった。