お面妖狐
「…ありがとうございます。新撰組を守ってくれて」
『いえ。守らないとこっちが全滅だったかも知れないんです。
それが嫌で守っただけですから』
そういえば、あれから2ヶ月も過ぎた。
みんな心配してるかな…。
ーー白夜。ーー
兄様の声だ!!!
ーー新撰組にいるの?ーー
ーーうん。2ヶ月ほど前に深い傷おっちゃって、総司に助けてもらった。
ーーそうか。記憶は?ーー
ーー戻ったよ。
いつ思い出しても嬉しくてたまらない。
ーーどうやって戻った?ーー
ーー3年前の私の血を飲んだら。
いきなり、総司が狐になって、目が覚めたら記憶が戻ってた。
すぐには返事は来なかった。
考えてるのかな。