お面妖狐
総司、どうするんだろう。
新撰組からは必ず離れないと思う。
「新撰組からは離れませんよ。
でも、白夜さんからも離れません♪
妖怪になったことは後悔してませんので」
「そうか、よかった」
木の穴から母様と父様が出てきて、
知らない狐を見てビックリする。
「白夜?!その狐はだれ?」
『総司だよ。
3年間放置していた私の血を総司が飲んだらこうなったんだよ』
「まぁ…!!」
だれでも驚くに違いない。
「異変というのはこの事だったんだな」
「初めて見たわ!」
母様と父様は総司の周りをクルクルと回って見ている。
「そういえば、白夜、なぜそんな怪我を?」
『…羅刹だよ。
まだ生き残りがいたみたいで。
相手もおんなじ刀だったし、100人位。
奴らは新撰組を消すとか言ってた。
だから、焦ってこうなったのかも』
「そうか。どんな時も焦れば終わりだ。
気を付けろよ?」
『うん』