お面妖狐



たしかに、空はオレンジ色で夕日が沈もうとしていた。





「白夜さん帰りましょうか」


『うん。また来るよ。母様、父様、兄様』


「お幸せにね♪」


「白夜を大切にしろよ~」


「またいつでも通信してきな?」





最後に村のみんなにも挨拶をして村を出た。



あー、まだドキドキしてる。


思い出すだけで鼓動が速くなるよ…。





「白夜さん。僕達夫婦ですよね?」


『へ?!あ、う、うん!そ、そうですね!』





私、物凄い噛んでる…。



グイッ





『ちょっ!そ、総司?!』





いきなり腕を引かれ、総司の腕中にスッポリと収まる。





「白夜さんの記憶が消されてた事が悲しかった」


『…総司?』

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