お面妖狐
「待ってください白夜さん!!!」
「うわっ!!!斬ったのかよ!!」
今すぐに行きたい。
「どこ行くんですか?」
『関係ないでしょ。もう、あの森には来ないで。…それと、これ』
「…刀?」
走るときに邪魔だから。
『これ、守っといて』
「刀を守る…ですか?」
『そう。この刀はほかの刀とは違うから。
絶対に、鞘から抜いたらダメ。
総司と平助だけで守って。ほかの人にはこの刀は秘密に。
長州には必ず渡さないこと。
私が帰ってくるまで、預かってて』
刀を二人にたくし、
屋根に飛び乗り森めがけて走る。
西ならまず村に戻ってそこから行った方がいいかもしれない。
森に入ると妖狐の姿に戻り、走った。