お面妖狐
連行に事件
『はぁ…はぁ…。…もう、来ないかな』
朝まで走り、逃げてもう後ろには誰もいなくなっていた。
木陰にガサガサと入り、九尾の姿から人間の姿に変幻した。
この姿は九尾とばれないようにするための姿。
久しぶりになるから少し違和感。
私は、迅雷 白夜(じんらい びゃくや)。
一応、16歳。
今は普通の大きさよりも小さいけど、
尻尾はまだ三本だけど、九尾。
普段は茶色の毛。赤い目。
妖狐の姿になると、金色の毛。赤い目。
狐のお面をつけている。
お面をつけてるのは私と兄様だけ。
いろいろ事情があるから。
『んん~!…眠い…』
一日中走り回ったから疲れが出てきた。
そのまま木陰で寝転がり、目をゆっくりと閉じた。
***
ツンツンッ
『…』
だれ…?私をつつくのは。