お面妖狐
「俺はやることがまだ残ってる。
俺がそのやることが終わったら新撰組に迎えにいくから。
それまで預かっててくれないか?」
また、兄様と離れる…?
やって会えたのに…?
「僕達はいいですけど」
「ほかのみんながなぁ…。
特に土方さんが…」
土方さんって怖い人だったような…。
「土方さん??」
「あぁ。新撰組の中で鬼の副長と呼ばれてる、あの土方歳三だ」
「へぇ。トシくんは鬼の副長なんて呼ばれてるんだね」
トシくん???
「美夜さん、土方さんの事知ってるんですか?」
「うん。昔、トシくんが子供の頃親に内緒で遊んでたからね。
白夜も小さかったけどいたんだよ?
記憶にないかい?」
私も??
う、うーん…。
『覚えてないや…』
「まぁ、白夜はまだ幼かったしね。
記憶にないのも当然だよ」