お面妖狐
屯所
「ここが屯所だ」
ついた頃にはもう太陽が沈みかけていた。
「とっしく~ん!!!!」
兄様が大声で屯所に向かって土方の名前を叫んだ。
すると、屯所の中から大きな音が聞こえて、
黒髪ポニーテールの人が顔をだした。
「美夜か??」
「うん。久しぶり、トシくん」
本当に知り合いだった…。
「で、そっちにいるのが白夜か」
本当に私の事も知ってた…。
「トシくん、トシくん。お願いがあるんだけど」
「なんだ??」
「白夜を預かっててくれないかな」
「…こいつを?」
こいつって言うな人間…!!!!!!!!
ペシッ
『うっ…』
「お願い、ね?」
『…はい…』
兄様。声が怖いよ。