お面妖狐
半妖





「ふむ。この子が総司を斬ったのか。
こんなチビがか?」





なんだ。このデカイ人間は。巨人か?
何年生きたらこんなんに
なれるのだろうか…。





「面つけて顔なんか隠しやがって。
怪しいやつだな。
長州じゃねぇよな?土方さん」


「あぁ。平気だ。昔の友達の弟だ。
よく遊んでたからな。こいつはまだチビだったから覚えてねぇだけで。
あ。今のチビだったな」


『土方は鬼だな。バカな鬼。
略してバカ鬼とこれから呼ぼうか』


「斬るぞてめぇ」


『斬ってみやがれ。兄様に殺されるのはバカ鬼なんだから』


「バカ鬼はやめろチビ」


『チビとは平助みたいなやつの事を言うんだぞ』


「白夜、喧嘩売ってるの?」


『いいえ』





平助から殺気が少しでてる。


チビは禁句だな。





「白夜って言うのか?面白いやつだな!
俺は、永倉新八だ!しんぱっつぁんとでも呼んでくれ!」





しんぱっつぁん??


よ、呼びづらいな…。





「さっきはすまねぇな。
俺は原田佐之助だ」

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