お面妖狐
「…そうなんですか」
『総司は、家あるんですか?』
「僕は、あの屯所が家なんですよ」
『大きな家ですね』
「そうですよね」
どこに行くきなんだろう。
「白夜さんは何歳ですか?」
『16です』
「そうなんですか。
白夜さん。白夜さんのこと、もっと教えてください」
ニコッと微笑んで総司に言われた。
教えてくださいって、なにを教えればわからない。
「僕が聞いたことに答えればいいんですよ」
『そうですか』
それから、いろいろと聞かれた。
好きな食べ物とか、森ではなにをやっていたのかとか。
他にもいろいろ聞かれた。
途中で気づいた。
答えるのが、総司に自分を知られるのが、嬉しかったと。
なんでだろうね。