お面妖狐
この声…。
平助と土方を押し退けて中にはいると、縛られて血だらけの人。
その人は、
『かず…ま…』
「やっぱり…。白夜…様…」
苦しそうに私の名前を呼ぶのは
一馬(かずま)。
仲間だ。一馬も妖狐だ。
『なんでっ…、一馬が…』
「白夜。そいつと知り合いなのか?」
「白夜?」
「…白夜さん?」
チッ。三人邪魔がいるな。
『こいつと二人で話しをさせてくれ』
「…なにかわからんが。3分やる」
「ちょっ!土方さん?!!!」
「平助、総司。でるぞ」
驚く二人を土方が部屋の外に引っ張りだし、扉を閉めた。
これで、部屋には私と一馬だけ。