お面妖狐
一馬が長州に…。なんで…?
「母上と父上が捕まったのは長州。だから、長州にいれば、母上と父上を助けられるって思った。
だから、人間。この姿に化けてやつらに仲間にしてほしいと近づいた。
記憶操作をして」
そう。一馬は、記憶操作ができる。
記憶を自由自在に操れる力を持つ狐だ。
「俺が前からいる人と記憶にいれた。
その瞬間から、俺は長州の幹部。
古高俊太郎と名乗ることにした。
母上と父上の場所は知っていた。けど、見張りもいたし、助けれるタイミングがなかった…。
そして昨日、やつら、新撰組に捕まって、このざまだ。
長州がなにを考えているかわかってる。
俺は知ってる。
でも、人間に話したくない。
だから、言わずにしている」
一馬はこんなに頑張っているのに、私は人間の絡んでばっかり。
なにもできていない。
自分の刀で腕を少し切り、血をだす。
『飲んで』
「ん」
一馬が飲むと、傷がみるみるふさがり、傷が一つもなくなった。