お面妖狐






ガラーッ





「おい!!!白夜!!!!」





や、やばっ!!!!




いきなり土方と平助と総司が部屋に入ってきて、床においていた狐のお面を素早くつけた。



ふ、ふぅ…。危なかった…。





「…おい。白夜。どういうことだ」


「なんで、縄とってんだよ」





あぁ、そうだった。一馬、拷問の最中だったからね。


でも、これは…。

兄様には悪いけど、逃げれるチャンス。





『仲間をこんなにされて、
縄を取らないやつはいないと思うけど』


「なか…ま…?」


「白夜、どういうことだよ」





私を長州の仲間だと思わせられれば、私は悪者だ。

だから、これで人間とも離れられる。

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