お面妖狐
池田屋事件
事件が起きるまで屋根の上で待っていると、
空は暗くなってきて、こっちも少し飽きてきた。
『はぁ…』
「遅いですね」
本当に事件とか起きるのかなぁ…。
【すいやせんねぇ。今日は貸し切りで】
「さようですか。失礼しました」
??あの人…。
ククッ。おもしろくなってきたじゃん。
『一馬。現場はここの家だよ』
「この、家ですか?」
現場は私と一馬が屋根に座っている家。
あと少し待っていれば来ると思う。
***
「っ!あれは、長州!」
『ほら来た。宴とかするんじゃないの?
新撰組はその隙を狙って殺しに来る』
「流石白夜様ですね」