お面妖狐
2本増えてる!!!
成長したってことだね。
風がおさまると、私は狐のお面を横にずらして刀を構えた。
ギラリと私の赤い目が輝き、
一瞬怯んで鬼は一歩下がる。
【ば、化け物め!!!】
『え?なんかいった??
私が化け物なら、鬼のあんたも化け物だよね?
だって、おんなじ妖怪なんだからさぁ。
私だけ化け物って、おかしくない?』
【う、うるせぇ!!!!
殺してやる!!!】
『それはこっちの話だ!!』
鬼が刀を振り回す。
それを受け止めたり避けたりしている。
『あぁ、つまんないの。
君弱い』
【っ!!】
シュッ
私の刀がきれいな音をたてて鬼の肩から斜めに斬った。
【ぐぁっ!!!!】
もちろん。治らない。