お面妖狐
「うぅっ…。いってぇ…」
「急に頭が痛くなって…」
「な、なんだったんだ??」
近藤さんは声が裏返ってる。
「おい。白夜。なにやった」
土方の顔が鬼だ。
『特になにもやってませんよ。
ねぇ、一馬♪』
「はい♪」
これで記憶は消えたはず。
「というか、なんでみんなここにいんだよ」
「…さぁ」
「なにもないなら部屋戻るかー…。
疲れたぜ」
しんぱっつぁんの指は治さなくても平気かな。
あの人強いし。心がね。
みんながゾロゾロと部屋を出ていく。
「では、白夜様。また」
『うん。あ。きちんと長州の記憶戻した?』ボソッ
「戻しましたよ?今までの事件はなおせませんけど、長州のやつらの頭の中からは俺の記憶、存在は消しました。
あと、新撰組の頭の中からも、俺が長州にいたこと、関わっていたことも消しました」ボソッ
『ん。これからどうするの?』