お面妖狐
それから2週間。なんかまだ飛んでくる。
なんか、嫌な予感しかししない。
私に、なにか危険が迫ってる気がする。
「白夜さん?」
『あ、はい』
「夜食にはやく行かないと土方さんに怒られますよ」
『はい。すこし、先行っててください。
すぐ行きます』
「わかりました」
総司が見えなくなると、音もなく私の真横に来た男。
「何回も手紙出してるのに。
なぜ新撰組から離れて我々羅刹に来ない」
『そんなこと知らない。
というか、こんな手紙の出しかたある?
それに、あんたらみたいなやつらとはついていかない』
「なぜ?おんなじ仲間なのに」
『仲間?君達鬼の妖怪が?狐と仲間?
ありえないんじゃないかなぁ』
そう。今私と話しているのは長州にいる鬼の妖怪。
わざわざ敵の仲間になるなんてやつはいないと思うけどな。
「まあいい。その様子だとついてこないようだな」
『当たり前』