お面妖狐
新撰組 side
「…ったく。おっせぇなぁ」
「白夜はなにをやってるんだ?」
「総司、すぐ来るっていってたんだよな?」
「はい。でも、遅いです。もう一回見に行ってきます」
白夜さんはすぐ行くと言ったら本当にすぐに来る。
だけど、今日は遅すぎる。こんなこと初めてだ。
さっきいた場所に行ってみると、誰もいなかった。
「…白夜さん?」
砂の上に足跡が残っていて、僕はその足跡を追った。
追った先にあったのは、白夜さんの刀と紙だけ。
急いで刀をとり、紙を見た。
「…羅刹?でも、白夜さんは連れてかれたたっ…!!!
土方さん達に知らせないと!!!」
紙をグシャッと握りしめ、刀を大事に持って土方さん達がいる部屋に走った。
スパンっっ
「皆さん!!!!大変です!!!!」
「いや、大変なのはわかるけどな?
もう少し静かに開けろよ」