Is you is or is you ain't my baby?
「いろいろと聞きたそうな顔をしていたので」

京極はエヘヘと笑った。

笑ったその顔は、まるで少年のようだった。

「とりあえず、どこかに入りませんか?

お腹も空いていますし」

京極が言ったので、
「そうだね」

小梅は首を縦に振ってうなずいた。

2人は駅口内にあるカレー店で食事をすることにした。

券売機で食券を買うと、それを店員に渡した。

カウンター席に腰を下ろすと、
「それで、何から話しましょうか?」

京極は小梅に話しかけた。

「んー、先ほどの彼女のことをもう少し詳しく聞きたいかな」

そう言った小梅に、
「えっ、小説の主人公にでもするんですか?」

京極は驚いて聞き返した。
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