Is you is or is you ain't my baby?
「京やんは確か…」

「お待たせしました、カツカレーとチキンカレーです」

話しかけた小梅をさえぎるように、先ほど頼んだカレーが目の前に置かれた。

京極はチキンカレー、小梅はカツカレーである。

「いただきます」

2人は手をあわせると、カレーを食べ始めた。

「京やんは衣料品メーカーの会社に勤めているそうだけど、そこでは主に何をしているのかな?」

とんかつを口に入れると、小梅は京極に聞いた。

「俺ですか?

俺は女性用の下着のデザインをしていますね」

チキンカレーを口に入れると、京極は答えた。

「女性用の下着って…へえ、なるほど。

ちなみにだけど、目で見ただけで胸の大きさを判断できると言うのは本当の話かい?」

「ブッ!」

口に入れたばかりのカレーを吹き出しそうになったが、何とかこらえた。
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