Is you is or is you ain't my baby?
小梅が水が入ったコップを差し出してきたので、それを一気に飲み干した。

「な、何を言っているんですか!?」

驚いたと言うように言った京極に、
「おや、違うのかい?」

小梅は何ともない様子だ。

むしろ、何がおかしいんだと言う顔をしている。

「よく言うじゃないか。

下着メーカーに勤めていると、女性の胸のカップのサイズを見ただけで、それも服のうえから判断できるって」

そう言った小梅に、
「いや、それは本当に長い間勤めている人限定ですよ。

俺はまだ入社して今年で4年目ですから」

京極は言い返した。

「それにあくまでもデザインだけなので」

「ふーん、おもしろい話が聞けると少しばかり期待をしていたんだけどねえ」

小梅は他人事のようにクスクスと笑った。
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