Is you is or is you ain't my baby?
「わかった。

13時にそっちに行くよ」

「ああ、待ってる」

藤本は返事をすると、耳からスマートフォンを離した。


約束の午後1時、小梅が『ラグタイム』にやってきた。

藤本は小梅をカウンター席に座らせると、
「アイスティーを1つ」

そう注文した小梅の前にアイスティーを置いた。

藤本は先月の集まりで北大路が話していたことを小梅に話した。

「ひどい話だね」

話を聴き終えた小梅は呟くように言った。

「とりあえず、この話は今は内密にしてくれないか?」

そう言った藤本に、
「わかった」

小梅は首を縦に振ってうなずいた。
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