Is you is or is you ain't my baby?
藤本、京極、北大路、英恵、小梅――目の前に並んでいたのは今年から関わっている彼らだった。

「何なんですか、あなたたちは!?」

彼らに向かって櫻子は叫んだ。

先に前に出てきたのは、北大路だった。

「アッキー、君が同級生や家族に深い恨みを抱いているのはわかってる。

だけど、その恨みをぶつけるのはよくない」

そう言った北大路に、
「あたしのどこが間違っていると言うんですか!?

あなたたちにあたしの何がわかるって言うんですか!?

無視されて、ばい菌扱いされて、時にはわざとぶつかってきたり…あたしがどれだけつらい思いをしたのかわからないくせに!

いじめのことを相談してもないもの扱いしたうえに、あたしにも原因があるんだって責められた!」

櫻子はそこで言葉を区切ると人差し指で彼らの顔を指差した。
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