Is you is or is you ain't my baby?
小梅はブーケを片手に、ニコッと笑った。

「あー、大輔さんの彼女さんが選ばれたみたいですねー」

朝貴が声をかけてきた。

「投げる力が強いんだよ、アホンダラ」

藤本は夕貴に向かって声をかけた。

「そりゃ、そうだ。

学生時代はバレーボール部に所属していたからね!」

夕貴は得意気に笑うと、アタックをする仕草を見せた。

そのとたん、周りから爆笑が起こった。

「私たちが選ばれたってことは、もしかして…?」

そう言って自分の方を見てきた小梅に、
「まあ、考えてると言えば考えてる」

藤本は照れくさそうに目をそらすと、そう答えたのだった。
< 288 / 315 >

この作品をシェア

pagetop