好き。それだけじゃ、ダメ?


「えっと…あの…」



どうしたらいいのかわからず戸惑う。



もうあと少しで彼に触れてしまう距離



このまま見つめ合うのも恥ずかしい。



でも目は、逸らせられない。



「紗菜……」



「は、はい」



いわゆる壁ドンというものなのだろうか。


どうして、こうなったのか────

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