Love Place
「……いっ!おいっ!莉茉!」
「…ん?何?」
「何、じゃねぇよ。ほらっ、家着いたぞ」
誰かに体を揺すられる感覚に目が覚めて。
「えっ!私寝てた!?」
「ああ、たっぷりな」
「ご、ごめんっ!」
「いいよ、疲れてたんだろ?無理すんなって」
そう言って頭を撫でてるれる渚に少しだけドキッとした。
「ほんとにごめんなさいっ!じゃあ……そろそろ帰るね?」
「ああ、また飲もうな」
「うん、いつでも連絡ちょうだい!?」
「ああ、わかった。じゃあな」
「うん、送ってくれてありがとね」
その返事をする代わりに車の窓から手を振る渚を見送って。
私は自分の部屋に戻って、今日のことを振り返った。
そうしているといつの間にか眠りに落ちていた。