Love Place
「うん、私頑張ってみるよ。
いつも本当にありがとうね、朱里」
すぐに出た言葉はなんの迷いもなくて。
素直に、頑張ろう、って思えたんだ。
たぶんそれは。
ずっと一緒にいる、同じような経験をしている朱里からのアドバイスだったから。
信じようって思った。
過去は過去、今は今。
そんなことさえ見失っていた私はなんてバカなんだろう。
「莉茉。くれぐれも、無理はしないでね。
言っとくけど、何よりも自分の気持ちに素直になることが一番大事だからね。
自分の気持ちに嘘はついちゃダメだよ」
「うん、わかった」
それからは。
何かが吹っ切れたような、スカットした気持ちになった。