イジワル同期とルームシェア!?
不信に思いつつ、元希には勝算があるようなので、従っている私。

ところであごクイのまんまなんですけど、ここからどんな風に進むのよ。

ガチガチに緊張していると、元希がいきなり私の右の耳朶をかじった。
あごクイからの耳ぱく!?

いやいやいや、そんなの聞いたことない!
本当に何の前置きもない行動に、私の心臓が大きく鳴り響いた。


「なっ!なにすんの!」


元希はやめない。
どころか、舌を伸ばし、丹念に私の耳朶を刺激し始めた。
耳元で聞こえる濡れた音。否が応もなく高まる鼓動。


「こんなの!駄目!」


「大士朗に復讐してやりたいんだろ?本当のカップルに見せなきゃ、意味ないぞ。少し協力しろ」


元希が低い声でささやく。

ああ、もう。その声、反則!
低くて、セクシーな声に腰が砕けそうになる。

あんたの声は大好きなんだってば、私!
そんな普段聞かないレベルのささやき声はやめてくれい!

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