イジワル同期とルームシェア!?
と、いうか、まずいことがもうひとつ。

私自身が元希の抱擁と唇を心地よく感じ始めているってこと。

エッチ、最後にしたのいつだっけ?
そんなに欲求不満だったのかな、私。
情けなさ過ぎる!

元希の舌が私のうなじを舐めあげ、危うく声が漏れそうになる。
右手がスカートをたくしあげ、私の腿を撫でているけれど、もうちょっと触ってほしくなってしまう。

駄目、私ってば何考えてんの?

相手は元希で、これはお芝居で。

ああ、もう!去れ!私の煩悩ッ!!
しっかりしろ、理性!


その時だ。
ガチャリと音をたて、ミーティングルームのドアが内向きに開いた。

元希に翻弄されながら、私は見た。
ちょうど私の正面5メートル先に、薗田大士朗の姿を。



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