イジワル同期とルームシェア!?
32歳、婚約者アリの毬絵さんは、弟とは違い彫りの深い顔立ちが日本人離れした美女。
メイクはブラウン基調でシックなんだけど、不思議と華やかに見える。
私服は嫌味なく着こなしたハイブランドのワンピース。
私なんかべたべたと首に張り付いちゃう髪が、彼女の場合、美しく巻かれさらりと肩と背中に踊っている。
私とは世界観の違う毬絵さん……。
今思えば、確かに『薗田』と名乗っていたっけ。
そんな毬絵さんがどうしてここに?
「あの……も……青海くんはまだ会社で……」
「ああ、そうなんだ。さっき直轄営業部を覗いたらいなかったから、てっきり帰ったのだと思って。きっと、ミーティングか何かで席を外していたのね」
毬絵さんは「失敗失敗」と可愛らしく笑う。てへぺろしても違和感なし。美人ってお得。
しかし、毬絵さんと元希の関係性が見えない。
「私は!今日は青海くんが家に荷物が届くそうで、同期のよしみと言いますか、受け取り係として留守役を預かりまして!」
勢いよく言い切る私。
これは、さっき着替えながら考えた、元希の彼女だった場合の言い訳パターン。
こんなこと言っても絶対納得はしてくれないだろうけど、何も言わないよりマシなはず!
え?そうでもない?
沈黙は金?
メイクはブラウン基調でシックなんだけど、不思議と華やかに見える。
私服は嫌味なく着こなしたハイブランドのワンピース。
私なんかべたべたと首に張り付いちゃう髪が、彼女の場合、美しく巻かれさらりと肩と背中に踊っている。
私とは世界観の違う毬絵さん……。
今思えば、確かに『薗田』と名乗っていたっけ。
そんな毬絵さんがどうしてここに?
「あの……も……青海くんはまだ会社で……」
「ああ、そうなんだ。さっき直轄営業部を覗いたらいなかったから、てっきり帰ったのだと思って。きっと、ミーティングか何かで席を外していたのね」
毬絵さんは「失敗失敗」と可愛らしく笑う。てへぺろしても違和感なし。美人ってお得。
しかし、毬絵さんと元希の関係性が見えない。
「私は!今日は青海くんが家に荷物が届くそうで、同期のよしみと言いますか、受け取り係として留守役を預かりまして!」
勢いよく言い切る私。
これは、さっき着替えながら考えた、元希の彼女だった場合の言い訳パターン。
こんなこと言っても絶対納得はしてくれないだろうけど、何も言わないよりマシなはず!
え?そうでもない?
沈黙は金?