イジワル同期とルームシェア!?

「親同士も、少し知り合いだったから、中高と親しく……？うーん、まあ微妙な関係で付き合ってきた。俺は当時からお目付け役だよ。あいつの女遊びの。あいつか面倒を起こしては、俺が対処して、毬絵さんや社長ご夫妻が俺に『ごめんね』って謝りにくる関係性。わかる？」


「わかんない。なんで年下のあんたがそんなことするのよ」


「大士朗の面倒を見てやれって言ったのはウチの親なんだよ。ほら知り合いだからさ、薗田の家が息子の乱痴気騒ぎで傷つくと可哀想だと思ったんだろ？まー、俺も100パーフォローできてないけど。そんなにヤツと仲良くしたくなかったし」


そこまで言われるなんて、このまえしおらしく謝った大士朗はどれだけの放蕩息子だったんだろう。
元希の話の裏づけのため、ちょっとふざけた口調で聞いてみる。


「ちなみに、元希が処理した大士朗坊ちゃん最大の事件は？」


「えー？そうだな。大士朗が二股かけて、ひとりが想像妊娠、ひとりが自殺未遂で、その友達……あ、この子も元カノなんだけど、ツイッターで薗田エアサポートの名前を出してこのゴシップを拡散しようとして……」


「あ……もういいです。予想よりヘビーだったんで、お腹いっぱいになりました」