イジワル同期とルームシェア!?
②
翌日日曜日、朝食を食べるとさっさと元希は出かけて行った。
何の用事かは知らないけれど、干渉しないというのは、同居人として当たり前のことのような気がする。
洗い物と洗濯をすませると、スマホに涼子からメッセージが来ていた。
『銀座!バーゲン!よろしく!』
あの子、私が日曜に何の予定もないと踏んでいやがるわね。
ああ、何の予定もないさ!年頃なのに、寂しい日曜さ!
『11時でいい?』
なんて、返信してしまう私は、お人よしなんじゃない。
急にできた予定をありがたがる彼氏ナシ25歳だ。
「最近バーゲンもしょっちゅうやるからありがたみがないよねぇ」
有楽町で待ち合わせた涼子は、そんなことを言いながら、お目当てのブツをしっかりスマホでチェックしている。
「ネットで買えば?」
一応、突っ込んでみる私。
そうなったら、私が付き合う理由もなくなるんだけどさ。