イジワル同期とルームシェア!?
「ははぁ、お子さん3人とも私立ッスよ。田中部長が54歳でしょ?定年過ぎまで養って、離婚の慰謝料を奥様に払って、年金分割して……一体いくら残るんでしょーねー」
「お金じゃないのよ!問題は!」
三谷さんが声を荒げた。
一番奥まった席だけど、白熱する涼子と三谷さんのやりとりに他のお客が振り向く。
どうしよう、止めたほうがいいかな。
でも、割り込むのも大変なムード。
「いいですか?浮かれてるみたいなんで言いますけど、10年後も田中部長はご家族を捨てないですよ。安全であったかい場所を捨てて、金かけて、アラフォーに差し掛かる地味な部下と結婚しないっすよ」
「田中さんと私がどれほど想い合ってるか知りもしないで、バカにするんじゃないわよ!」
「田中部長の認識は、『こんなモサイおっさんの俺でも好きだって言うんだからやっちゃおう』です。あーんなすだれハゲの都合のいい女ですよ、あんた」
都合のいい女……。
うう、耳が痛い。
涼子の攻撃が流れ弾みたいに私の胸を撃ち抜く。
「お金じゃないのよ!問題は!」
三谷さんが声を荒げた。
一番奥まった席だけど、白熱する涼子と三谷さんのやりとりに他のお客が振り向く。
どうしよう、止めたほうがいいかな。
でも、割り込むのも大変なムード。
「いいですか?浮かれてるみたいなんで言いますけど、10年後も田中部長はご家族を捨てないですよ。安全であったかい場所を捨てて、金かけて、アラフォーに差し掛かる地味な部下と結婚しないっすよ」
「田中さんと私がどれほど想い合ってるか知りもしないで、バカにするんじゃないわよ!」
「田中部長の認識は、『こんなモサイおっさんの俺でも好きだって言うんだからやっちゃおう』です。あーんなすだれハゲの都合のいい女ですよ、あんた」
都合のいい女……。
うう、耳が痛い。
涼子の攻撃が流れ弾みたいに私の胸を撃ち抜く。