イジワル同期とルームシェア!?
元希と毬絵さんが再び浮かんだ。
はー、どうしよう。私こそ、涼子みたいに元希を責めてしまいそう。
無視すべきなんだろうけど、見ちゃったもんはさぁ。
「……もういいわよ。どこにでも言えば?」
三谷さんが急に立ち上がった。
「総務にでも社長にでも言えばいいじゃない!」
三谷さんは、まだすんすん泣いていた。
私と涼子に背を向ける背中は、しおれていて実年齢より上に見える。
「良くないことだって、知ってるわよ……。ずっと、知ってるわよ」
そう言って、三谷さんは大江戸線の汐留駅に向かって歩き出した。
足取りはしっかりしていたので、私も涼子も黙って見送る。
「なんか後味悪いね」
私が呟くと涼子が吐き捨てるように言った。
「私たちが後味悪いくらいならいいじゃん。このまま続けたら、もっと嫌な想いをする人が増えるよ」
その通りだ。涼子は何も間違っちゃいない。
私も言うべきなのかな、元希に。
他の誰かが傷つく前に、お節介でも忠告すべきなのかな。
同期として、同居人として。
はー、どうしよう。私こそ、涼子みたいに元希を責めてしまいそう。
無視すべきなんだろうけど、見ちゃったもんはさぁ。
「……もういいわよ。どこにでも言えば?」
三谷さんが急に立ち上がった。
「総務にでも社長にでも言えばいいじゃない!」
三谷さんは、まだすんすん泣いていた。
私と涼子に背を向ける背中は、しおれていて実年齢より上に見える。
「良くないことだって、知ってるわよ……。ずっと、知ってるわよ」
そう言って、三谷さんは大江戸線の汐留駅に向かって歩き出した。
足取りはしっかりしていたので、私も涼子も黙って見送る。
「なんか後味悪いね」
私が呟くと涼子が吐き捨てるように言った。
「私たちが後味悪いくらいならいいじゃん。このまま続けたら、もっと嫌な想いをする人が増えるよ」
その通りだ。涼子は何も間違っちゃいない。
私も言うべきなのかな、元希に。
他の誰かが傷つく前に、お節介でも忠告すべきなのかな。
同期として、同居人として。