イジワル同期とルームシェア!?
「え?」


「ご期待には応えたいからさ、俺も。俺を男として見てるなら、想像できるだろ?」


元希の顔が私の首筋に埋められた。
濡れた元希の髪の感触。それと同時に熱い元希の唇を感じた。

元希は私の首やアゴ、鎖骨を唇でなぞり出す。


「やめてよ……冗談キツ……」


「この前、大士朗を騙したときのこと思い出せよ。気持ちよくなかったか?」


かすれた声が耳に届く。
あらためて、感じる。元希の声は心地よすぎる。
こんなに艶っぽく囁かれたら、意思とは別に身体の力は抜けてしまう。

元希の大きな手が無遠慮に私の脇腹をつかんだ。それは、これから胸を触ろうとしていることがわかるつかみ方だった。

ちょっと、嘘でしょ?
これはまずいでしょ?

完全に過ちコースじゃないの。

ああ、でもきっと元希は怒ってるんだ。
私がお湯をかけたから。助けに来てくれたのに、拒否したから。

でも!
でも、だからって無理矢理やっていいってことにはならない!
それは絶対!

仕返しや怒りでセックスなんかしちゃいけない。

それに……元希には……。
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