イジワル同期とルームシェア!?
青海の表情が訝しげなものに変わる。
その変化に私は顔を上げ、青海の顔をまじまじと覗き込んだ。
『あのさ、薗田大士朗の婚約は急に決まったことじゃないよ?』
『え?』
『洋々ケータリングエアのお嬢様とだろ?それなら去年の今頃に決まったことだけど』
青海が無遠慮に事実を口にした。
私は思わぬ返答に目を剥く。
婚約が決まったから私たち別れたんだよね。
去年から決まっていたなら、意味ががらっと変わってくる。
『あとさ、この会社を継ぐのも園田大士朗じゃないぞ。後継者は総務の毬絵さんだよ。あいつのお姉さんの』
確かに総務部には大士朗のお姉さんがいる。
薗田毬絵さん。美人で才媛と名高い32歳。
広報企画の安島(あじま)部長と婚約しているのは、私みたいな下っ端でもわかることで……。
その変化に私は顔を上げ、青海の顔をまじまじと覗き込んだ。
『あのさ、薗田大士朗の婚約は急に決まったことじゃないよ?』
『え?』
『洋々ケータリングエアのお嬢様とだろ?それなら去年の今頃に決まったことだけど』
青海が無遠慮に事実を口にした。
私は思わぬ返答に目を剥く。
婚約が決まったから私たち別れたんだよね。
去年から決まっていたなら、意味ががらっと変わってくる。
『あとさ、この会社を継ぐのも園田大士朗じゃないぞ。後継者は総務の毬絵さんだよ。あいつのお姉さんの』
確かに総務部には大士朗のお姉さんがいる。
薗田毬絵さん。美人で才媛と名高い32歳。
広報企画の安島(あじま)部長と婚約しているのは、私みたいな下っ端でもわかることで……。