イジワル同期とルームシェア!?
下着姿でウロウロしてもOK!

お腹出して、床に転がっていてもOK!

テレビを見ながら、ひとり突っ込みを入れちゃってもOK!

おかずや汁物の味見を小皿に取り分けて、別な箸で……なんて手間いらずでOK!


あー、らくちーん。

いいよね、ひとりって。
考えてみたら、大学から数えてすでに7年もひとり暮らししてきたわけで、ひとりこそが本来の私の生活。
ひとりに戻ったら、この快適さに強がりでなく喜びを覚えてしまう。


一方で元希との暮らしは、私の中でまだ生々しく、ことあるごとに頭を過ぎるものだった。

大士朗の部屋はひとり暮らしと変わらなかったけれど、元希との暮らしは違った。
お互いペースをあわせ、居心地よくするために工夫する。
一緒に夕飯を食べ、休日はそれぞれ気ままに過ごす。当たり前のようにお互いがいて、その距離が苦痛じゃなかった。
何度となく楽しく笑い合ったし、何度となく一緒にお酒を飲んだ。

……やめよう、こんなことを思い出すのは。
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