イジワル同期とルームシェア!?
プールまでは少し歩く。焼け付くような陽射しの中、私たちは涼しい水面を思い浮かべながら歩いた。
やがて、後ろから元希が追いかけてくる。私と涼子を追い越す瞬間に声が聞こえた。
「ブン、金村・嫁、おはよ」
はっと顔を上げた時には、元希は先を行く努くんと並んでいた。
その横顔が憎たらしいくらいに屈託ない笑顔で……。
私は何を考えていたんだろう。
元希は、私との関係を元の同僚に戻してくれようとしているんだ。
それなのに、私はどこかで思っていた。
元希も私と同じくらい所在ない想いをしているのではないかと。顔を合わせたら、気まずくていたたまれないんじゃないかと。
そうあって、当然だろうと。
もっと言えば、あの同居解消の話し合いの時だって、一度も私を引き止めないことに物足りなさを感じていた。
あれほど、強引にキスしてきたのに、好きだって言ったのに。
あっさりとした別れに、私は寂しさを覚えた。
私……いよいよもって最低。
元希の気持ちに応えられないと言いながら、元希にはまだ気にしていてほしいなんて。
嫌な女。
最低過ぎる。
やがて、後ろから元希が追いかけてくる。私と涼子を追い越す瞬間に声が聞こえた。
「ブン、金村・嫁、おはよ」
はっと顔を上げた時には、元希は先を行く努くんと並んでいた。
その横顔が憎たらしいくらいに屈託ない笑顔で……。
私は何を考えていたんだろう。
元希は、私との関係を元の同僚に戻してくれようとしているんだ。
それなのに、私はどこかで思っていた。
元希も私と同じくらい所在ない想いをしているのではないかと。顔を合わせたら、気まずくていたたまれないんじゃないかと。
そうあって、当然だろうと。
もっと言えば、あの同居解消の話し合いの時だって、一度も私を引き止めないことに物足りなさを感じていた。
あれほど、強引にキスしてきたのに、好きだって言ったのに。
あっさりとした別れに、私は寂しさを覚えた。
私……いよいよもって最低。
元希の気持ちに応えられないと言いながら、元希にはまだ気にしていてほしいなんて。
嫌な女。
最低過ぎる。