イジワル同期とルームシェア!?
③
休みが明け会社が始まり、私の毎日はつつがなく過ぎていった。
三谷さんがいなくなり、急に事務の補充は来ないので、私の仕事は忙しくなった。
定時では帰れない日が増え、涼子たちと平日に飲みに行くのも難しい。
借りているマンスリーマンションに帰り着くと、何もやる気が起きなくて、ろくに食べもせず眠ってしまう。
誰かに夕食を作る用事がなければ、調理自体が減り、部屋の生活感はなくなる。
マンションはいっそう借り物の顔。
馴染めない。
早く居心地がよくて、のんびり住める部屋を探そう。
そんなことを考えながら、なかなか部屋探しも動けない。
気力が圧倒的に足りない。そんな感じ。
はぁ。私、どうなっちゃうんだろう。
全部が面倒くさい25歳の夏。
でも、考えてみたら、失恋の後ってこんなものかもしれない。
大士朗に振られた私が、楽しい日々を送れたのは元希がいたからであって、そのツケみたいなものを今払っているのなら、ちょうどだ。