イジワル同期とルームシェア!?
8月もあと10日を切った頃、本社会議の資料作成が回ってきた。以前は田中部長にべったりの三谷さんがやっていた仕事だ。
小里さんにやってもらえないかと頼まれた時、どうしても断れなかった。
三谷さんの仕事を詳しく引き継いだのは小里さんであり、彼の負担は私以上だ。さらに、すっかり失恋で腑抜けている田中部長のフォローも小里さんをはじめとした男性社員の仕事となっていた。
忙しいのは私だけじゃない。ここで手伝えなけりゃ、物流部の一員じゃない。
気力がないからってサボってたら田中部長と一緒だ。
定時後に作業すること3日。
会議前夜にようやく資料は完成した。
会議は朝一なので、この資料はもう運んでしまうのが得策だろう。
今回は添付の冊子がある。結構な量になる紙束を両手に抱えてみる。
うーん、重い。
でも、ちょうど事務所には誰もいないし、私が運ぶしかないよなぁ。
よっと資料の山を抱えなおすと、本社7階の大会議室に向かって歩き始めた。
鍵を借りようと総務に寄ると、ちょうど毬絵さんがひとり総務のオフィスに残っている。
「今、うちの部署が会議室セッティング中だから、鍵は開いてるわよ」
「ありがとうございます。では、行ってみます」
小里さんにやってもらえないかと頼まれた時、どうしても断れなかった。
三谷さんの仕事を詳しく引き継いだのは小里さんであり、彼の負担は私以上だ。さらに、すっかり失恋で腑抜けている田中部長のフォローも小里さんをはじめとした男性社員の仕事となっていた。
忙しいのは私だけじゃない。ここで手伝えなけりゃ、物流部の一員じゃない。
気力がないからってサボってたら田中部長と一緒だ。
定時後に作業すること3日。
会議前夜にようやく資料は完成した。
会議は朝一なので、この資料はもう運んでしまうのが得策だろう。
今回は添付の冊子がある。結構な量になる紙束を両手に抱えてみる。
うーん、重い。
でも、ちょうど事務所には誰もいないし、私が運ぶしかないよなぁ。
よっと資料の山を抱えなおすと、本社7階の大会議室に向かって歩き始めた。
鍵を借りようと総務に寄ると、ちょうど毬絵さんがひとり総務のオフィスに残っている。
「今、うちの部署が会議室セッティング中だから、鍵は開いてるわよ」
「ありがとうございます。では、行ってみます」