イジワル同期とルームシェア!?
パーティーはすでに始まっているようだ。
中から誰かが話す声がマイクを通して聞こえてくる。
ドキリとした。
会場からもれ聞こえるこの低くてよく通る声は?
間違いない、元希だ。
なぜ、元希がマイクで話をしているのだろう。
私は背伸びをして、人垣の向こう、よく見えない会場を覗き込む。
完全な不審者だ。
そうだ。
中に上司がいて、緊急の案件で来たとか言って侵入しちゃおうかな。
でも上司って誰の名前を挙げればいいんだろう。
今日、うちの会社で呼ばれているのは誰?
「古町さん?」
不意に名前を呼ばれ振り向くと、そこにいたのはドレスアップした毬絵さんだった。
長い巻き毛をアップスタイルにまとめ、エレガントなミモレ丈のピンクベージュのワンピースに身を包んでいる。
私は突然の出会いに狼狽し、言い訳を探してあわあわと唇を震わせてしまう。
すると、毬絵さんは美しくメイクされたお顔をキリッと引き締めた。
「古町さん、私についてきて。あなたは私の部下ね。仕事の話でここに来たってことで」
ちょうど私が考えていた言い訳を、毬絵さんが唱える。そして、私の前に立つと先導して歩き始めた。
中から誰かが話す声がマイクを通して聞こえてくる。
ドキリとした。
会場からもれ聞こえるこの低くてよく通る声は?
間違いない、元希だ。
なぜ、元希がマイクで話をしているのだろう。
私は背伸びをして、人垣の向こう、よく見えない会場を覗き込む。
完全な不審者だ。
そうだ。
中に上司がいて、緊急の案件で来たとか言って侵入しちゃおうかな。
でも上司って誰の名前を挙げればいいんだろう。
今日、うちの会社で呼ばれているのは誰?
「古町さん?」
不意に名前を呼ばれ振り向くと、そこにいたのはドレスアップした毬絵さんだった。
長い巻き毛をアップスタイルにまとめ、エレガントなミモレ丈のピンクベージュのワンピースに身を包んでいる。
私は突然の出会いに狼狽し、言い訳を探してあわあわと唇を震わせてしまう。
すると、毬絵さんは美しくメイクされたお顔をキリッと引き締めた。
「古町さん、私についてきて。あなたは私の部下ね。仕事の話でここに来たってことで」
ちょうど私が考えていた言い訳を、毬絵さんが唱える。そして、私の前に立つと先導して歩き始めた。