イジワル同期とルームシェア!?
「冗談じゃないよ！冗談で、こんなとこまで追っかけてこないでしょ！？」


私は元希に怒鳴り、溢れる感情のまま言葉を重ねた。


「私、馬鹿でグズで、鈍いから、元希と離れるまでわかんなかった。ひとりになって、一緒に暮らした1ヶ月を何度も思い出した。寂しくて、元希と話せなくて、すごく苦しかった。元希が好きだよ。ずっと一緒にいたいよ」


言いながら、どうにも涙が止まらず、私はかっこ悪く鼻をすする。
元希が私の手首の戒めを解いた。
支えを失い、ぶらりと下がる自分の手に、私は落胆する。

ああ、やっぱりすべてが遅かったんだ。
元希に私への気持ちはもうないし、移籍も変えられない。


しかし次の瞬間、事態は大きく変わった。

元希がきつく私を抱き締めたのだ。

熱いくらいの元希の温度に、懐かしさと慕わしさで苦しくなる。


元希、元希。
好きだよ、大好きだよ。


「アヤ、俺な、ビキニはバンドゥタイプが好きなんだ」


「……は？」


元希からすべてをぶち壊しそうな変化球が飛んできた。
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