イジワル同期とルームシェア!?
『いい提案があんだけど、家賃かからない部屋があるとしたら住みたいか?』


青海が思いついたように言った。
私は路地の壁に寄りかかり、ため息をつく。
目の前に横たわる現実に、涙はすでに止まっていた。


『あのさぁ、男に騙されたばっかりでそんな怪しい話に飛びつくと思う?』


『怪しくはない。だって、俺んちだもん』


『はぁ!?』


私はいっそう変な顔をして、青海を見つめる。
青海は自分がおかしなことを言っているとは思っていない様子だ。


『俺の部屋、伯父が海外で仕事している間、借りてるんだ。だから、広いし会社に近い。空いた部屋もある。伯父も向こう3年は帰ってこない』


私は慌て出す。このお方、根本が間違っていませんかね?


『イヤイヤ、ちょっとお待ちを、青海氏。私、一応女ですよ』
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