イジワル同期とルームシェア!?
「え?俺のイメージだとどんな名前?」


「騎士って書いて、ナイトとか?飛ぶ華の流れで、ヒカルとか」


「キラキラネームか!!」


俺にどんなイメージ持ってんだよ。つい、勢いよく突っ込みを入れてしまう。


「あはは、派手な名前が似合いそうってこと。青海くん、カッコいいんだもん。あ、でも呼ばないので、私も『ブン』はやめてください」


『カッコイイ』という部分はありがたくいただいておくとして、あだ名もこっちの名前呼びもあっさり拒否されてしまった。
俺の名前は呼んでくれないってか?
よかろう、だが俺はめげないぞ。


「え?いいじゃん。俺しか呼ばないし、なんか特別に仲良さそうだろ?はい決定。ブンちゃーん、ブンー」


「ちょっとやめてー。なんかそれ恥ずかしい!子猫でも呼んでるみたい」


古町、いやブンが困り顔で首を左右に振るので、それがいっそう楽しい。
たぶん、コテかなんかでストレートに落ち着けているだろうミディアムの髪がさらさら揺れる。
唇がうーっと横に引かれているのが、また可愛い。
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