イジワル同期とルームシェア!?
元希が私のおでこに唇をつける。


「わかってます?俺の選んだ人」


「じゃ、いいのかな。私で」


「当然」


不満そうな元希の声。
ああ、やっぱり元希は強い。強くて優しい。
私のちっぽけな悩みなんか一瞬で晴らしてくれた。

私は苦笑いを返す。


「ごめんなさい。割とヘタレてる方なんで、すぐ心が折れます。今後もたまにあると思いますが、よろしくお願いします」


「たるんどる。たるんどるよ、アヤさん。きみには俺のものになったっつう自覚が足りないんではないかね?」


言うなり、元希が私を床に組み敷いた。

ソファじゃなくて床!
背中痛いんですけど!

元希が私の顔の横に両手をつき、見下ろしている。
意地悪そうに瞳を細めて。


「も……元希さん、ゲームの方は?途中で止めてますけど」


「いやあ、俺の未来の嫁さんが自分の立場を見失ってるようなんで、わからせてあげるほうが先かと思いまして」

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