イジワル同期とルームシェア!?
いや、私、少し自意識過剰なところあるよ。
男子は女子ほど外見をチェックしないみたいだし、青海が私に興味ないのは明白。

私にとっても青海はただの同期!
私がどんな寝起きの姿でも華麗にスルーされるに違いない。

気にすんのやーめた。

ざざっと思い切りよくふすまを開ける。


「おはよう」


普通に挨拶したつもりだ。
キッチンでパンにマーガリンを塗っていた青海が振り向いた。

次の瞬間、バターナイフごと私を指差してうずくまる。

え?
なに?
どうしたの?


「ぶっ……ぶははははっ!ヤバい!ブン、おまえヤバいよ!」


青海は全力で笑い出した。
人を指差しちゃいけないって、ママンに習わなかったのかしら、アナタ。
< 35 / 323 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop